歴史まち歩き

名古屋は歴史の教科書に登場する地名だらけ。信長・秀吉・家康の三英傑をはじめ、英雄武将は数えきれません。
そして武家文化を中心に、町人の文化も元気いっぱいに盛り上がった名古屋。それが現代にも色濃く残されています。
歴史ミステリーが紐解かれるスポットや、商人や職人たちの息づかいを感じる場所へ。今まで知らなかった名古屋のまちの魅力を、そのまちをよく知るボランティアがガイドとなって、その日ならではの演出も組み入れて、おもしろおかしくご案内します。

武蔵や芭蕉、森の石松など 無数の旅人が行き通った東海道最大の宿場町

江戸から京へ、東海道53次は鳴海宿から笠寺を経由して、いよいよ41番目の宿場、宮宿(みやのしゅく)に入ります。宮とはもちろん熱田神宮のこと。熱田は尾張名古屋の城下町から離れた別のまちで、その先は、東海道でただ一ヵ所の海路、桑名へ向かう「七里の渡し」です。熱田神宮の門前町であり、行き交う旅人で大いに賑わった東海道最大の宿場町であり、そこに多くのドラマがうまれました。

日時 11月2日(土) / 9:30〜
11月10日(日) / 13:00〜
集合場所 地下鉄名城線「伝馬町」駅 改札口前
解散場所 地下鉄名城線「伝馬町」駅
参加費 一回500円

玉照姫の シンデレラストーリーと武蔵の足跡が残るまち

雨ざらしの観音様に笠をかぶせた娘・玉照姫。心優しい玉照姫は藤原兼平に見初められ、玉の輿に乗ったという伝説が伝わる笠寺観音は縁結びの場所として知られています。このまちには、宮本武蔵が立ち寄ったと伝えられるお寺もあり、市内唯一の原型を留める「笠寺一里塚」も東海道を行き交う旅人の目印として重要な役割を果たしました。 弥生時代から古墳時代にかけての遺跡が発見された見晴台もこのまちのシンボルとなっています。

日時 11月4日(月・休) / 9:30〜
11月6日(水) / 13:00〜
集合場所 名鉄名古屋本線「本笠寺」駅 改札口前
解散場所 名鉄名古屋本線「本笠寺」駅
参加費 一回500円

数多くの俳句と門弟を残した松尾芭蕉ゆかりの地

日本各地で俳句をしたためた松尾芭蕉。門弟の豪商・下郷家に招きいれられ、幾度も鳴海宿に立ち寄っています。 芭蕉が残した数多くの俳句と共に足跡をたどる事が出来ます。

日時 11月12日(火) / 13:00〜
11月22日(金) / 13:00〜
集合場所 名鉄名古屋本線「鳴海」駅 東改札口前
解散場所 名鉄名古屋本線「鳴海」駅
参加費 一回500円

大ヒット商品「有松絞り」を生み出した間宿

有松のまちは、慶長13年(1608)阿久比庄(現在愛知県知多郡阿久比町)から移住した竹田庄九郎はじめ8名により開かれました。 耕地も少なく、茶屋集落としての営みにも限界があったため、尾張藩の奨励によって副業として絞り染めを工夫しました。東海道を行く旅人を対象とした店頭販売が盛んになり、江戸時代を通じて藩の特産品として、東海道の名物となり大繁盛しました。特色ある町並みは今も多く残り、絞りの文化を今日に伝えています。

日時 11月7日(木) / 13:00〜
11月21日(木) / 13:00〜
集合場所 名鉄名古屋本線「有松」駅 改札口前
解散場所 名鉄名古屋本線「有松」駅
参加費 一回500円

天候さえも味方につけた信長の知略が、義元の野望を打ち砕いた決戦の地

尾張の“大うつけ”織田信長が、3千という少数兵力で、圧倒的な戦力の不利を覆し、2万5千の大軍を擁した駿河・遠江・三河の大大名・今川義元を討ち果たし、その後の“天下布武”への足がかりとなった「桶狭間の戦い」。 戦国乱世の時代を駆け抜けた英雄に思いを馳せつつ歩くみち。

日時 11月2日(土) / 13:00〜
11月11日(月) / 13:00〜
集合場所 名鉄名古屋本線「有松」駅 改札口前
解散場所 名鉄名古屋本線「有松」駅
ゲスト 名古屋おもてなし武将隊(11日)
参加費 一回500円

飲み水から名古屋友禅まで、名古屋城下の暮らしを支えた水路

名古屋城のお掘の水源として開削された「御用水」。名古屋城築城後、人口増加に伴い、庄内川から水を引くため水路が掘られました。まちの発展を見守り、明治以降はきれいな水を利用して染物業が発達しました。今では御用水沿いに桜の木が植えられ、市民の憩いの散歩道となっています。

日時 11月9日(土) / 9:30〜
11月16日(土) / 9:30〜
集合場所 地下鉄名城線「黒川」駅 東改札口前
解散場所 地下鉄名城線「志賀本通」駅
参加費 一回500円

「民衆の台所」として 町を支えた、物流の一大拠点

徳川家康の号令一下、およそ7万人ともいわれた武士・町民から、寺社や町名にいたるまで、清須城下の大部分をまちごと移転するという前代未聞の「清須越し(きよすごし)」から400年。城下町「名古屋」の繁栄は、堀川の水運とともにありました。江戸時代の商家の蔵が今も残り、当時の町の賑わいぶりを偲ばせる道を歩きます。

日時 11月13日(水) / 13:00〜
11月16日(土) / 13:00〜
集合場所 納屋橋東詰(旧加藤商会ビル前)
解散場所 多賀宮(円頓寺商店街)
ゲスト 古池鱗林(13日)
参加費 一回500円

芝居、見世物、遊郭… 今も昔も庶民の憧れ、ごった煮の歓楽街
日時 11月18日(月) / 13:00〜
11月24日(日) / 9:30〜
集合場所 大須観音境内
解散場所 大須観音境内
ゲスト 古池鱗林(18日)
参加費 一回500円

時を超える大須 信長のDNAが生きるサブカルチャ―の聖地
日時 11月1日(金) / 13:00〜
11月24日(日) / 13:00〜
集合場所 地下鉄名城線・鶴舞線「上前津」駅 9番出口
解散場所 地下鉄名城線・鶴舞線「上前津」駅
参加費 一回500円

旅人の胸騒ぎ、 庶民の喜怒哀楽… 尾張名古屋は大木戸から始まる

戦国時代、若き信長が元服を行った古渡城。江戸期に入り、古着を扱う商人が多かったことから、古今集の「さつきまつ 花橘の香をかげば 昔の人の 袖の香そする」 という和歌にちなんで名付けられたのが「橘町」。 また町を隔てる大木戸があり、夜10時以降は城下への出入りが禁じられました。城下町名古屋の最南端に位置し、遊郭、芝居小屋、キリシタン処刑場などもあった地域。城下町の歴史の暗部を垣間見ることができます。

日時 11月8日(金) / 13:00〜
11月12日(火) / 13:00〜
集合場所 地下鉄名城線「東別院」駅 北改札口前
解散場所 大須観音境内
ゲスト 古池鱗林(8日)
参加費 一回500円

江戸時代の町名が今に残る尾張名古屋のビジネス街

城下町名古屋は、江戸・京都・大坂の三都に次ぐ都会でした。名古屋城から南の熱田へ伸びる本町通には多くの商家が集まり、当時の賑わいのメインストリートでした。町名には清州越し以来のものや生業、商売に関わるものが多く、今もその名が通りに残っています。

日時 11月14日(木) / 13:00〜
11月20日(水) / 13:00〜
集合場所 那古屋神社
解散場所 地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅
ゲスト 名古屋おもてなし武将隊(14日)
参加費 一回500円

天下人・秀吉と、 築城の名手・清正が 生まれた地

秀吉は尾張・中村に農民の子として生まれ、武士や貴族にほとんどつながりを持たず、生まれ持っての愛嬌や人情味で人の心を掴み、みるみるうちに天下を取ったと言われています。秀吉の出自については謎も多いけれど、尾張中村で「日吉丸」という名で少年時代をすごしました。若き秀吉と清正に想いをはせ、ゆかりの場所をめぐってみましょう。

日時 11月9日(土) / 9:30〜
11月19日(火) / 13:00〜
集合場所 地下鉄東山線「中村公園」駅 改札口前
解散場所 地下鉄東山線「中村日赤」駅
ゲスト 名古屋おもてなし武将隊(19日)
参加費 一回500円

名も無き人らの白骨観音に 遊郭跡、歴史の光と影を今に伝えるディープなまち

尾張中村は、かつてのどかな田園地帯でした。大正以降、大須から移転した遊廓が設置され、昭和初期には1000名もの娼妓を抱える一大歓楽街となりました。華やかな街の陰には悲しい遊女たちの物語も。当時の隆盛を偲ばせるレトロ建築物が今も残る中村・大門は、歴史の光と影を伝えるディープなまちです。

日時 11月3日(日・祝) / 9:30〜
11月18日(月) / 13:00〜
集合場所 地下鉄桜通線「中村区役所」駅 改札口前
解散場所 地下鉄東山線「中村日赤」駅
参加費 一回500円

中級武士から近代の 財界人や貞奴まで、時代のロマンが薫るまち

江戸時代は中級武士の町として整備され、その後明治・大正に入ると各界の財界人の町へと、時代と共に「権力と富」「近世と近代」入れ換わった、歴史の変遷が静かにたたずむ地です。歴史と共に移り住んだ、富豪の邸宅が今なお大正のにおいを残し、歴史を垣間見ることができます。

日時 11月5日(火) / 13:00〜
11月15日(金) / 13:00〜
集合場所 市政資料館 正面玄関前
解散場所 地下鉄桜通線「高岳」駅
ゲスト 名古屋おもてなし武将隊(5日)
参加費 一回500円

名古屋城の東に広がる市内最大級の寺町と飯田街道をめぐる

徳川家康により東の防備として建設された東寺町は、駿河町を起点とする飯田街道(駿河街道)に交差する禅寺町筋と 法華寺町筋に沿って寺院群が構成されています。48の寺院が集められ、大変にぎわっていた場所で太平洋戦争によって焼失するまで原形をとどめていました。名古屋市内最大の寺町です。

日時 11月17日(日) / 13:00〜
11月23日(土・祝) / 13:00〜
集合場所 地下鉄桜通線「高岳」駅 改札口前
解散場所 地下鉄東山線「新栄町」駅
参加費 一回500円

三英傑が勝利とともに凱旋し、 朝鮮や琉球の使節が行き交った街道のまち

「美濃路」は、東海道・宮宿(熱田)と中山道・垂井宿を結び、天候に左右された宮~桑名間の海路をバイパスする“脇往還(わきおうかん)”と呼ばれた重要な街道です。 江戸時代には、将軍上洛時や朝鮮通信使、琉球王使、お茶壺道中などが通行し、さらにそれ以前には、信長が桶狭間の戦いや美濃攻めで、秀吉は小田原征伐で、家康は関ヶ原でそれぞれ勝利をおさめて凱旋した栄光の街道でもありました。

日時 11月4日(月・休) / 13:00〜
11月19日(火) / 13:00〜
集合場所 地下鉄鶴舞線「浅間町」駅 改札口前
解散場所 枇杷島橋
参加費 一回500円

武士由来の地名、 尾張徳川家菩提寺の建中寺、藩政時代の面影を偲ばせるまち

元禄8年(1695)、尾張藩2代目藩主光友自らの造営で13万坪という大きな隠居所を作り、移り住む等この地は尾張徳川家とは深い縁があります。尾張徳川家に仕えた下級武士も多く住んだ場所であり、住人の職業が地名の由来になっている場所が多く残っている場所でもあります。

日時 11月14日(木) / 13:00〜
11月20日(水) / 13:00〜
集合場所 地下鉄桜通線「車道」駅 改札口前
解散場所 徳川園
参加費 一回500円

尾張鍛冶発祥の地「金山」、多くの刀に使われた「金山鍔」の一大生産地

名古屋城下と熱田神宮の間に金山という地域がありました。熱田道と佐屋街道の起点があり多くの人が行き交いました。 この地域には、「尾張鍛冶の発祥地」とされ、周辺には古くから鍛冶職人が集まり室町時代後期から江戸時代初期のころにかけては「金山鍔(つば)」とよばれる「金山鍔(つば)」と呼ばれる鍔の一大生産地でした。

日時 11月7日(木) / 13:00〜
11月23日(土・祝) / 9:30〜
集合場所 地下鉄・名鉄・JR 金山総合駅 南口
解散場所 地下鉄名城線「西高蔵」駅
参加費 一回500円

日本とタイの友好の証お釈迦様に見守られた参道のまち

覚王山は、シャム国(現タイ王国)よりお釈迦様の遺骨を託された場所でもあり、そこには日本文化と異国の国が融合した、ゆっくりとした時の流れがあります。 覚王山参道を中心にこの地は異国の人間とのドラマが生まれた街でした。

日時 11月3日(日・祝) / 13:00〜
11月21日(木) / 13:00〜
集合場所 地下鉄東山線「覚王山」駅 西改札口前
解散場所 揚輝荘
参加費 一回500円

嫁入り菓子から駄菓子まで昭和レトロなお菓子がいっぱい

名古屋城築城の労働者たちに、疲労回復のために甘味菓子が売られたのが始まりとも、枇杷島市場へ集まる八百屋を相手に菓子を売ったのが始まりともいわれています。江戸時代、美濃路を通る旅人に、下級武士らが手内職として、俗に駄菓子といわれる煎餅や飴菓子等を作り、文政の頃(1818年~1830年)から盛況を見せましたが、本格的になったのは関東大震災の頃からです。

日時 11月6日(水) / 13:00〜
11月15日(金) / 13:00〜
集合場所 地下鉄鶴舞線「浅間町」駅 改札口前
解散場所 地下鉄鶴舞線「浅間町」駅
参加費 一回500円

神々の息吹が聴こえる熱田の杜 神話と伝説のみち

遠く中国から不老不死の仙薬を求めて訪れたという徐福、熱田の神が姿を変え日本を救ったという楊貴妃伝説など伝聞奇聞の数々。この地は、日本武尊・源頼朝・織田信長…、さまざまな英雄たちが駆け抜けた戦いの道でもありました。神々の時代より伝わる神話とともに、様々な伝説が残る“古(いにしえ)”の名古屋を巡るみちを歩きます。

日時 11月1日(金) / 13:00〜
11月22日(金) / 13:00〜
集合場所 地下鉄名城線「西高蔵」駅 改札口前
解散場所 熱田神宮
ゲスト 名古屋おもてなし武将隊(22日)
参加費 一回500円

まちなかに残る山 庶民の行楽と信仰の地

現在は高級住宅街として知られる八事エリアは、江戸時代は名古屋の東の端でした。城下を出て最初の山が八事山でした。 門前の飯田街道は八事の東で峠道になっていて、名古屋への東南の入り口という位置から、興正寺はこの峠道を守る「砦」としての軍事的役割を持っていたといいます。 八事は、殿様だけでなく市民の行楽地としても賑わいました。尾張徳川家7代藩主の徳川宗春もまたこの地を好んで訪れました。

日時 11月5日(火) / 13:00〜
11月13日(水) / 13:00〜
集合場所 地下鉄名城線・鶴舞線「八事」駅 1番出口
解散場所 地下鉄鶴舞線「塩釜口」駅
参加費 一回500円

神話のロマンスと武士たちの夢に酔う知多酒のふるさと

ヤマトタケルノミコトとミヤズヒメの伝説が残る古の歴史をひめた氷上の森、落ち着いたたたずまいの大高城下の町並み、そして桶狭間合戦のゆかりの砦など、大高は歴史的変遷に富んだまちです。また、江戸時代の初めから酒造りが盛んとなり、知多酒として江戸で高い評価を得たといいます。現在も3軒の蔵元が日本酒の製造を行なっています。 細い道の三叉路は戦国時代の道のままだと言われています。

日時 11月10日(日) / 9:30〜
11月17日(日) / 9:30〜
集合場所 JR東海道本線「大高」駅 改札口前
解散場所 JR東海道本線「大高」駅
参加費 一回500円

上へ戻る