芸どころ名古屋舞台

芸どころ名古屋舞台

そこしれぬ芸の世界。
武家の人々に愛された能楽から、町人をトリコにした大衆芸能まで。
このまちの懐の深さは、伝統芸能の舞台を見ずして語ることはできません。
あなたの想像もつかないほどの世界が、
名古屋には、実はまだまだ広がっているのです。
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青のゆらぎ
~LEDキャンドル能~
Pコード:445−711
能 「俊寛」シテ:俊寛僧都 久田勘鷗
『平家物語』を題材とした能です。平家政権へのクーデターを企てた罪で、俊寛と成経・康頼は鬼界が島に流され、励まし合いながら暮らしています。そこへ、赦免状を持って都からの使者がやってきます。やっと都に帰れると喜ぶ三人。だが、都に帰れるのは成経・康頼の二人だけで、俊寛は船に乗ることはできません。すがるように後を追う俊寛を振りきって、船は沖へと漕ぎ出され、俊寛は一人とり残されてしまいました。
青色LED能ならではの見どころ!
この能の舞台は、目の前に太平洋が拡がる孤島です。この能をモデルに作られた文楽や歌舞伎「平家女護島」では、青い波を幾重にも描いた大道具が印象的に用いられます。今回の能の演出は、青色LEDの幻想的な光によって、能舞台の上に大海原を作り出す試みです。


狂言 「入間川」シテ:大名 井上松次郎
東国の大名が、都から帰国する途中、入間川にさしかかります。当地の人から、ここは深いので上流へ回って渡るよう教えられますが、大名は忠告に従わず、深みにはまってずぶ濡れに。大名は、この土地特有の「入間様」だと思ったのにと怒ります。入間様とは、嬉しいときに「嬉しくない」という逆さ言葉のこと。大名は成敗するぞと脅しますが、入間様なら、逆に成敗しない意味では?結局二人は、仲良く言葉遊びをすることになって…。
青色LED能ならではの見どころ!
お話の発端は、大名の行く手に流れる大きな川です。渡し船を使うほどではなく、浅瀬ならどうにか歩いて渡れる川。広大な武蔵野。空の色を映してゆったり流れる川を、青色LEDで表現します。


日 時 11/5 (木) 18:30〜
会 場 名古屋能楽堂
入場料 一般 3,000円 / 学生1,500円(全自由席)
※未就学児の入場はご遠慮ください。

チケット取扱いチケット9月3日(木)発売