味わいいろいろ、芸どころ。
武家が愛した能楽も、町人が夢中になった大衆芸能も。
時をこえて、ともに堪能できるのが、芸どころ名古屋の魅力。
尾張名古屋が誇る多彩な「芸」を、さまざまな舞台の上で、
どうぞお楽しみください。
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名古屋づくし大須舞台
~尾張名古屋は城で持つ~
大須の町は、江戸の昔より大須観音や七寺、万松寺などの門前町として大いに賑わい、芝居小屋や寄席も立ち並ぶ活気あふれる町でした。
そこで大須の発展のもととなった、江戸時代に想いを馳せて、江戸時代の町人も愛した落語や講談、名古屋生まれの芸能である熱田神戸節などを、東海地方で唯一の寄席である大須演芸場を会場に、“名古屋づくし”の内容でお贈りします。 -
宗春の時代
~名古屋城下は華の賑わい~
尾張藩七代藩主宗春は、徳川幕府八代将軍吉宗の“享保の改革”の質素倹約路線とは一線を画し、商業や文化の振興政策を推し進めた殿様として知られています。おかげで、江戸や大阪の街でさえ活気が失われた時代にも、「名古屋の繁華に京(興)がさめた」と言われるほど名古屋城下は大いに栄え、“芸どころ名古屋”の礎が築かれました。この宗春の時代の名古屋を舞台とした作品を、花道と桝席を備えた北文化小劇場でお贈りします。当時の芝居小屋の雰囲気とともにお楽しみください。
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ろうそく能
~四百年の時を超えて 藩祖義直上覧の能を楽しむ~
平成30年6月8日、ついに名古屋城本丸御殿が完成公開となりました。今から400年前、徳川家康の命で尾張藩主の住居かつ藩の政庁として建てられた本丸御殿。その復元を記念して、藩祖義直公が上覧した能と狂言を、風情豊かな「ろうそく能」の趣向でお贈りします。
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世界最古のオーケストラ 雅楽
~歴代藩主も親しんだ雅の音色~
雅楽は、ユネスコ無形文化遺産にも登録された千数百年の歴史を誇る日本の伝統芸能です。古代から受け継がれている弦楽器、管楽器、打楽器を用いて演奏する音楽であり、「世界最古のオーケストラ」とも呼ばれます。
ここ名古屋でも、藩祖徳川義直が父親である家康を祀るために建立した東照宮の祭礼において、雅楽演奏が奉納されることが習わしとなっていました。代々の藩主も上覧した雅楽を、名古屋で活動している主韻会と宮内庁楽部において主席楽長を務めた豊 英秋師を特別ゲストにお招きしてお贈りします。
さらに、雅楽の新たな試みとして日本舞踊家、現代舞踊家とのコラボレーション企画もお贈りします。