やっとかめ文化祭とは


耳を澄ませて、見ておくりゃれ。
一期一会の出会いが待つ、やっとかめ文化祭。

なじみのまちの、いつもの景色。
耳を澄ませば、時の彼方から微かな詩が聴こえてきます。
江戸時代、尾張徳川家に育まれてきた狂言をはじめ、
名古屋のまちを賑わしてきた伝統芸能、歴史文化が、現代のストリートへ。
ひそやかに息づく記憶のかけらたちが、
このまちの過去と未来を鮮やかにつなぎます。

さぁ、今年もやってきました、やっとかめ文化祭。
耳を澄ませて、見ておくりゃれ。
路地裏に輝くささやかな物語を。あなたのまちの知られざる素顔を。
いざ、いざ、一期一会の出会いを訪ねて、
まちじゅうが舞台の、「芸どころ・旅どころ・なごや」の祭典へ。
小さな路傍の(うた)をさがして、今年も旅が始まります。
  • 企画趣旨

    • 都市の(うた)をさがして。
    • Journey around songlines of the city
    • やっとかめ文化祭は、今年で4年目を迎えます。
      まちの記憶を丁寧に紐とき、忘れられた物語を再生する。
      ささやかな予感をはらんで、旅は始まりました。

      都市は、無数の記憶を蓄積するメディアです。
      人々の思想や行為。流行と不易。
      過去の亡霊も、漂白の旅人も、そこには全てのものが含まれます。
      歴史は不断の歩みで、現在も更新を止めることはありません。

      すでに本格的なグローバリゼーションの時代に突入しました。
      ボーダレス化する経済と文化。おびただしい情報と記号。加速する忘却。
      故郷は失われ、センチメンタルな回帰は喧騒に掻き消されてゆきます。

    • わたしたちは、都市を行き来する旅人です。
      耳を澄まし、カケラを集め、遠くから響く声を聴く。
      都市の片隅に、風景のあいだに、物語のあと先に
      小さな(うた)が残響しています。

      その手で、声で、身体で。
      小さきものへの想像力が、旅の始まりです。
      さあ、やわらかで自在な都市の旅へ。


      やっとかめ文化祭実行委員会


  • 事業構築にあたってのコンセプト

    • 都市の苗代。
      ~『場』の文化~
      小さな苗を育てて、成長にあわせて田へ移していく「苗代」。成長を見守り、共有し、大きく育てていくための場所です。

      歴史も文化も、まちで育み、将来へと手渡していくもの。

      多様に芽生え、創造し、分かち合う「場」をつくり、育んでいきます。



    • まちをつなぐ、
      文化と遊ぶ。
      古来より、都市は無数の人やモノが通過し、交差する場所。いくつもの時間を抱え、風景を形づくります。

      多様なつくり手による豊富なプログラムは、連環し、共鳴し、
      都市の「過去」と「未来」を、「内」と「外」を緩やかにつないでいきます。

    • 小さきものへの
      まなざし。
      町並み、街道、地名、道標など、何気ない風景の中にも、まちは無数の痕跡を残しています。

      足元にひそむ小さな兆し。
      一歩踏みだすごとに、記憶は更新され、物語を宿します。

      胸がつまるような小さな物語が、都市の風景を変貌させます。
    • みんなで育てる
      まちの観光。
      観光の一番の歓びは、その土地ならではの魅力に触れること。
      そして、旅先での一期一会の出会いです。

      この文化祭では、名古屋を想う市民の気持ちを結集して、自らの言葉でその魅力を伝えます。

      まちに芽生えた小さな自慢を、都市の未来へとつないでいきます。
  • やっとかめ文化祭の楽しみ方

    • クリエイティブ・アーバン・ツーリズムのすすめ
    • 観光の語源は、国の光を観ること。
      その土地ならではの魅力を知ることです。

      世界的な規模で観光(移動)が拡大するなか、
      従来のマス・ツーリズムにはとどまらず、
      文化や体験を盛りこんだSIT(Special Interest Tour)が大きな潮流となるなど、
      観光の質にも変化が見られます。

      住民自らが地域の魅力を見つめ直す
      持続的な「観光まちづくり」にも期待が寄せられています。

      やっとかめ文化祭は、
      名古屋のまちに眠る文化を再生し、創造する試み。
      都市の時代にふさわしい多様な「旅」を提案します。
開催期間
平成28年10月29日(土)~11月20日(日)
会  場
名古屋市内一円
内  容

オープニング
開催をみんなで一緒に祝いましょう。

時を奏でる、街角のうた

芸どころまちなか披露
まちかどで楽しんでいただく伝統芸能のストリートライブ

芸どころ名古屋、ここにあり

芸どころ名古屋舞台
見どころ満載、珠玉の舞台公演

まちと楽しむ、「なごや学」

まちなか寺子屋
歴史や伝統文化を楽しく学べる「まちの学校」

なごや好きと歩く、ミニツアー

まち歩きなごや
まちに眠る伝説や名所、名古屋の魅力を歩いて再発見

まちじゅうが旅の舞台

やっとかめぐり
「旅する判子コレクション」 「尾張の和菓子ものがたり」 「名古屋のまちめぐり」 「スペシャルバスツアー」

主  催
やっとかめ文化祭実行委員会
構成団体:
名古屋市(文化振興室、観光推進室、歴史まちづくり推進室)、(公財)名古屋市文化振興事業団、(公財)名古屋観光コンベンションビューロー 中日新聞社、名古屋観光ブランド協会、特定非営利活動法人大ナゴヤ・ユニバーシティー・ネットワーク
後  援
名古屋商工会議所、中部経済連合会、中部経済同友会
協  力
名古屋三曲連盟、名古屋邦楽協会、名古屋日本舞踊協会、(公社)能楽協会 名古屋支部、近畿日本鉄道株式会社 名古屋市交通局、中部広域観光推進協議会、栄公園振興株式会社、名古屋芽生会、日本郵便株式会社、名工建設株式会社、会場を貸してくださった寺社の皆さま
企画
ディレクター:
近藤マリコ、高橋佳介、西川千雅
コーディネート:
古川博、加藤幹泰、大野嵩明、小林優太、山田卓哉